STUDIO PARKER

DESIGN

STUDIO PARKERでは、ショップのデザインや住宅のリノベーション、家具や什器の製作だけでなく、ホテルなどのアートのディレクションまで行っています。

大切にしているのは空気感。
環境や条件から、その場所にあったデザインを提案しています。

またマテリアルの質感や仕上げ、そして手仕事感が残っていても、モダンな雰囲気を感じ取れることを常に意識してデザインしています。人に例えるなら、会った時になんとも言えず素敵な方って時々います。それは何が良かったかは表現できないことが多いですが、人は無意識の中に、いろいろと感じ取っているのだと思います。

無意識に、なんかここいいなと思えるようなデザインを心がけています。

Materials

手仕事で仕上げるマテリアルはやはり仕上がりがことなります。

綺麗、均一を求めてしまいがちですが本能的には、人が作ったものの味わいを良いものとだと感じるものなのだと思います。

Details

ちょっとしたディテールの差で、大きく雰囲気が変わることがあります。

人は、アイラインひとつとっても、うまく描けたときとそうでも無い時の差を感じるくらいなので、インテリアにおいても、自分が認識しない範囲でも、大いにそのディテールを感じとっているはずです。

Lightings

照明は、プロダクトとしての美しさはもちろんですが、その光についても非常に重要です。

いろいろなことが、クレームが起きないように均一に均一に向かいがちですが、空間全体が均一の照度でも心地よいのは、働く場所、運動する場所などの機能が優先される場所だけだと思います。

それ以外の場所は、陰影があり、趣があり、明るすぎないこと、これも大切な要素です。

Sound

STUDIO PARKERは、音響も提案しています。

と言っても、ちょっとした拘り程度のものです。音響は突き詰めると、信じられないくらい良い音で聞けるのだと思いますが、私たちが良いと思っているのは、テレビがまだ家の主役ではなく、オーディオが主役だった頃の機材で、各社が一般の方でも手が届く範囲でこぞって切磋琢磨したころのビンテージのものです。

一昔前は、テレビは消えている時間も多くて、家には音楽が流れている時代があったのだと思います。デザインもミッドセンチュリーなテイストのものが多く、音以前に、機材そのものがかっこいい。

高いオーディオを求めればキリが無い。手が届く範囲で、逆に台数を増やして、バランスよく空間で鳴っているほうが多くの人にとってはベターなはず。

会話もうまれ、心地よい時間が過ごせます。

画面を通してなら世界のどこのお店のファサードも、店内の様子も見ることができてしまう時代、それはそれでもちろん、良いことで、行ってみたい店や場所のブックマークが増えてきますね。一方、実際に行ってみた時に感じることはまた別です。 例えば路面店なら、街の中に存在する訳であって、その街と共存することもデザインの大切な一部。どこの場所でも構わずSNSの世界の切り貼りをしてしまうのは、やがて浮いてきてしまいます。

木の染色ひとつとって言えば、同じ色に真似ても、染料ベースのステインと ムラが少なく塗れる顔良ベースのステインでは、仕上がってくる雰囲気はかなり違います。後者の方が下地の木の色の影響を受けにくく、均一に仕上がるのでクレームが起きにくいことから、 多くの施工会社や既製品の仕上げが後者を選んでしまいます。※1 実際には、前者の仕上げでかつそれが手作業によるものであれば、たとえインテリアに興味がない人であっても、人は無意識にマテリアルから作り出される空間の雰囲気を感じとっていると思います。一方、ディテールについても、少しの拘りやアイデアが大きい違いをもたらしてくれます。 ちょっとしたチリをつけた収まりや、目地、面取りは大きく視覚的に作用し、 知らないうちに来た人に良い作用を与えています。

※1 既製品や特注家具でも、染料系のステインで仕上げていることもありますが、多くの場合は、下塗りの段階から色を入れて、できるだけ均一に仕上げます。
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